熊本城の桜
先日の九州旅行の写真を整理していたのだが、熊本城の桜がとても見事だったことを思い出した。熊本城見学は、これで二度目。6年ほど前の夏に、家族で出かけたことがある。
以前、奈良から京都に向かう電車に乗っていたとき、近くに、他府県から遊びに来たらしい家族が座っていた。車窓の風景にはしゃぐ小学生くらいの姉と弟、そして両親。言葉のアクセントから、九州から来たのかなと想像。京都駅が近づいてくると、東寺の五重塔が見えてくる。
そこで弟の方が、親に尋ねる。
「お父さん、あれは何?」
お父さん「あれはね、東寺の五重塔だよ。世界最大の木造の五重塔だよ。きれいだろう。」
息子「熊本城よりきれい?」
ここでお父さんのスイッチが入る。
「熊本城よりきれい?そげなことはなか!熊本城は日本一のお城じゃっ!くらべもんにはならん!」
リアルな熊本弁で再現できないのが残念である。
しかし、もれきいたこの会話から、熊本県人である彼らの熊本城への並々ならぬ愛情が感じられ、そんなに地元の人に愛されているお城を一目見てみたい、と思ったのである。
それからまもなく、熊本城を訪れる機会に恵まれたのだが、確かに、県民の誇りだけあって、
ほんとうに美しい城だと思った。ただ、あいにく本丸が改修工事中で、いたるところビニールシートだらけだったのが残念。あまりのビニールシート三昧で、何が何だかわからなくなった鹿児島からのツアー客に、「ねえさん、ねえさん、本丸は~どこですかぁ」と話しかけられたほどだ。
というわけで、今回はビニールシートもとれ、美しい熊本城を、しかも満開の桜つきで見られたのは、感激だった。友人P氏に感謝だ。
年度始まりの忙しい時期、
彼らが来なかったら、熊本城の桜を味わうことなど夢のまた夢であった。
「前世の行いが良かったからかも」と、
思わず、タイ風に考えてしまう私なのである。
熊本城へ向かうバスの中から花見ができる
以前、奈良から京都に向かう電車に乗っていたとき、近くに、他府県から遊びに来たらしい家族が座っていた。車窓の風景にはしゃぐ小学生くらいの姉と弟、そして両親。言葉のアクセントから、九州から来たのかなと想像。京都駅が近づいてくると、東寺の五重塔が見えてくる。
そこで弟の方が、親に尋ねる。
「お父さん、あれは何?」
お父さん「あれはね、東寺の五重塔だよ。世界最大の木造の五重塔だよ。きれいだろう。」
息子「熊本城よりきれい?」
ここでお父さんのスイッチが入る。
「熊本城よりきれい?そげなことはなか!熊本城は日本一のお城じゃっ!くらべもんにはならん!」
リアルな熊本弁で再現できないのが残念である。
しかし、もれきいたこの会話から、熊本県人である彼らの熊本城への並々ならぬ愛情が感じられ、そんなに地元の人に愛されているお城を一目見てみたい、と思ったのである。
それからまもなく、熊本城を訪れる機会に恵まれたのだが、確かに、県民の誇りだけあって、
ほんとうに美しい城だと思った。ただ、あいにく本丸が改修工事中で、いたるところビニールシートだらけだったのが残念。あまりのビニールシート三昧で、何が何だかわからなくなった鹿児島からのツアー客に、「ねえさん、ねえさん、本丸は~どこですかぁ」と話しかけられたほどだ。
というわけで、今回はビニールシートもとれ、美しい熊本城を、しかも満開の桜つきで見られたのは、感激だった。友人P氏に感謝だ。
年度始まりの忙しい時期、
彼らが来なかったら、熊本城の桜を味わうことなど夢のまた夢であった。
「前世の行いが良かったからかも」と、
思わず、タイ風に考えてしまう私なのである。
熊本城へ向かうバスの中から花見ができる
#
by yamato1724
| 2008-04-14 23:23
| 旅
パソコンが壊れて
このところ、立て続けにパソコンが壊れている。
最初に壊れたのは、宿舎で使っていたibook。
年明けくらいから調子が悪いのを欺し欺し使っていたのだけれど、
先月になって、とうとうまったく起動しなくなってしまった。
使い始めて今年で5年。
トラブルもなく結構順調に使っていたのだけれど、寿命だったのかも、
まあ、時間のあるときに修理に出せばいいか、ととりあえずタイで衝動買いした
出張専用のサブノートPCを変わりに使うことにした。
一昨日、2週間ぶりに奈良の自宅に帰宅して、久々に仕事部屋のimacを
起動させようとしたら、なんとこちらも動かない....!
なんどスイッチを入れても、立ち上がろうとはするのだが、デスクトップ画面が現れないのだ。
こちらは、購入して3年半くらい。買って半年ほどで、液晶のトラブルに見舞われ、修理に出してからは、順調に動いていたのに。宿舎のPCは「前兆」が会っただけに、まだ心の準備はできていたのだが、imacの「突然死」にはマジでショック。2台も修理に出すのかよ...。
というか、とりあえず使うPCも必要だ。
結局、夫が予備で使っていたウィンドウズPCを急遽借り受けることになった。
といっても、ウィンドウズ3.1時代でMS見切って、マックに乗り換えた身としては、
今更ながらのウィンドウズの設定はやはりつらい。宿舎のPCはなんとかやりこなしたが、自宅の方は、プリンタ、スキャナ、外付けHDにカメラ、スピーカー、おまけに光ケーブルだのくっつけて設定しなおさなければならない機器が多数ある。結局、設定だけで半日が過ぎてしまった。
気がついて見ると、自宅も宿舎もウィンドウズマシンに切り替わっている。
10年以上、浮気もせずにマック一筋だったのに.....。
これは、ちょっとマズイのでは。
ただ、いざ設定してみると、やっぱりウィンドウズは便利だよな~と思ってしまう。
なんと言っても、ほとんどのソフトが難なく使えるし、光ケーブルも、テレビ電話やセキュリティなどの機能をフルで活用できる。夫にも、「このまま使いたければ、使い続けてもいいよ。」と言われた。確かに、金欠の今、2台ものマックを修理に出すのはきついし、買い換えるのはもっと無理...う~ん、誘惑の嵐。
などと迷いながら、設定したばかりのウィンドウズPCでとりあえずブログアップ。
それにしても、ぱたぱたPCが壊れる時期ってあるんだなあと言うのが、実感。
今更ながらのコメントですが、
皆さん、バックアップはこまめにしておきましょう。
最初に壊れたのは、宿舎で使っていたibook。
年明けくらいから調子が悪いのを欺し欺し使っていたのだけれど、
先月になって、とうとうまったく起動しなくなってしまった。
使い始めて今年で5年。
トラブルもなく結構順調に使っていたのだけれど、寿命だったのかも、
まあ、時間のあるときに修理に出せばいいか、ととりあえずタイで衝動買いした
出張専用のサブノートPCを変わりに使うことにした。
一昨日、2週間ぶりに奈良の自宅に帰宅して、久々に仕事部屋のimacを
起動させようとしたら、なんとこちらも動かない....!
なんどスイッチを入れても、立ち上がろうとはするのだが、デスクトップ画面が現れないのだ。
こちらは、購入して3年半くらい。買って半年ほどで、液晶のトラブルに見舞われ、修理に出してからは、順調に動いていたのに。宿舎のPCは「前兆」が会っただけに、まだ心の準備はできていたのだが、imacの「突然死」にはマジでショック。2台も修理に出すのかよ...。
というか、とりあえず使うPCも必要だ。
結局、夫が予備で使っていたウィンドウズPCを急遽借り受けることになった。
といっても、ウィンドウズ3.1時代でMS見切って、マックに乗り換えた身としては、
今更ながらのウィンドウズの設定はやはりつらい。宿舎のPCはなんとかやりこなしたが、自宅の方は、プリンタ、スキャナ、外付けHDにカメラ、スピーカー、おまけに光ケーブルだのくっつけて設定しなおさなければならない機器が多数ある。結局、設定だけで半日が過ぎてしまった。
気がついて見ると、自宅も宿舎もウィンドウズマシンに切り替わっている。
10年以上、浮気もせずにマック一筋だったのに.....。
これは、ちょっとマズイのでは。
ただ、いざ設定してみると、やっぱりウィンドウズは便利だよな~と思ってしまう。
なんと言っても、ほとんどのソフトが難なく使えるし、光ケーブルも、テレビ電話やセキュリティなどの機能をフルで活用できる。夫にも、「このまま使いたければ、使い続けてもいいよ。」と言われた。確かに、金欠の今、2台ものマックを修理に出すのはきついし、買い換えるのはもっと無理...う~ん、誘惑の嵐。
などと迷いながら、設定したばかりのウィンドウズPCでとりあえずブログアップ。
それにしても、ぱたぱたPCが壊れる時期ってあるんだなあと言うのが、実感。
今更ながらのコメントですが、
皆さん、バックアップはこまめにしておきましょう。
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by yamato1724
| 2008-04-13 10:54
| パソコン様、マック様
タイ人ツアーに同行する
夫の古くからの友人が日本に観光旅行でやってくることになり、「オマエも来い」という連絡があった。
夫の友人は南タイの人。夫と同年代なのだが、まだ独身。一回り以上若いガールフレンドと一緒に九州を回るツアーに参加した。久しぶりに会う友人なので、仕事を調整して家族で九州に向かった。大分でツアーに合流。夫の友人P氏とそのガールフレンドが参加したツアーは、30名ほどのタイ人客からなっており、その多くはP氏と同じ南タイの人々。カルーセル麻紀にクリソツのガイドさんもタイの人。日本人は運転手さんと我々だけ。結局、このツアーに2泊3日同行することになった。
最初の訪問地は別府温泉。我々も別府に行くのは初めて。どんなとこやろと思っていたのだが、行ってみると、日本人は少数で、観光客の大半は、タイの他、韓国・中国という感じ。「温泉」というより「onsen」と表記するほうがぴったりくる。何というか、近未来的国籍不明観光地だった。
翌日に向かった熊本城や水前寺公園でも、本当に韓国からの観光客だらけで、驚いた。
奈良も観光地なので、外国からの観光客は多いが、欧米の観光客も多いせいか、観光場所が拡散しているせいなのか、特定の国々が突出して目立つというあまりないように思う。
というわけで、アジアンな都市・別府と熊本をタイ人ツアーと一緒に回るという希有な経験をしてきた我々なのである。
夫のタイでの友人は、なぜか南タイ出身者が多い。南タイの人は、地域的連帯感が強く、タイに住んでいるときも、仲間を連れてしょっちゅう遊びに来る。それで自然に知り合いに南タイ出身者が多くなっていく。他の地域のタイ人に言わせると、南タイ人気質というのがあって、政治好き・議論好きで、ズケズケとした物言いでちょっと図々しいというようなことらしい。対応がおだやかで日本人並みに「建前と本音」に乖離のあるタイ人から見ると、こういう南タイ人気質はしんどい、と言う。でも、我々のような外国人から見ると、こういう南タイ人気質は、こちらも気をつかわなくて良いし、すごく楽だ。慣れるとすごくつきあいやすい人たちだと思う。
ただ、今回九州を一緒に旅した南タイの人たちは、そういうイメージからかけ離れた大人しい人たちで、バスの中でもとても静かだった。都市の中間層以上の人たちが多かったからかも知れないが。
ところで、タイ人の観光を見ていておもしろかったのは、日本人のツアーみたいに日程を詰め込まないところである。1日に回る観光地は多くない。せいぜいで2~3カ所。それをゆっくりゆっくり回る。団体行動は苦手みたいで、観光地につくとてんでばらばらに観光し、おみやげ物屋さんを回りつくし、それでいて集合時間にはなんとなくみな戻ってきている。ホテルでも、ロビーで明日の予定を確認する人々、さっさと部屋に入る人々、それぞれ超マイペース。感心してしまった。
超マイペースで思い出したのだが、タイ人ガイドさんのマイペースぶりもすごかった。
ゆっくりペースの観光で、予定はどんどん後に倒されていく。観光地を一つキャンセルしてみたり、食事時間をその場で早くしたり遅くしたりするので、博多もんの運転手さんとしょっちゅう言い合いになっていた。日本語のわからないタイ人たちは悠々としたものだが、我々は何度もはらはらさせられてしまった。後で運転手さんに聞いたのだが、食事するレストランや宿なども、すべてタイの代理店の方で決めてくるのだそうだ。なので、長いこと観光バスの運転手をしている人でもまったく聞いたことのないレストランを指定され、駐車場所がなくてあわてることもしばしばだとか。熊本に行く途中でよったトンカツ専門レストランでは、全員エビフライ定食、熊本での夕食は、だだ広いチャンコ料理屋で、日本人の観光ツアーだったらまず寄らないところなのだそうだ。恐らく、タイ側としては、タイ人にもなじみのある食べ物である「天ぷら」「刺身」「しゃぶしゃぶ」などを網羅した食事を提供したいという思惑があるだろう。途中で気づいたのだが、豚肉が出る料理の時は、さりげなく別テーブルが用意されている。忘れていたが、南タイにはイスラム教徒の人も多い。恐らくこのツアーにもイスラム教徒の人が混じっているのだろう。トンカツ屋での全員エビフライには、こんな事情も絡んでいると想像。こういうところ、日本人にはわかりづらいタイ側の配慮なんだろう。
観察するに、別府や熊本にアジア諸国からの観光客が多くなってきたのは、ごく最近のことらしい。なので、対応する人々、バスの運転手さん、レストランやホテルで働く人々には、とまどいも多いようだ。旅行中なんどか運転手さんの愚痴めいたことを聞かされたし、レストランでも、こちらが日本人だとわかると、従業員の人がほっとしたように「ああ、日本人の方ですか」と話しかけてくる。関西人から見ると、九州の人は人なつこくて気だてがよいという感じなのだが、それでも言葉が通じない外国人相手ではたいへんなのだろうと勝手に想像してしまった。九州の人、頑張ってください。
ところで、タイ人ツアーならでは、と感心したことがもう一つあった。
バスの中にいると、ひっきりなしに食べ物が回ってくる(笑)。
タイから持ってきた物もあるし、みやげ物屋で買ったものもある。
とにかく何か食べているという感じだった。
それから、車内販売みたいなのもあって、ツアーを計画したタイの旅行代理店の
「特選日本おみやげリスト」みたいなのが客に配られる。
漢字模様の湯飲みとか味付けのり以外は、これも「日本風」のお菓子ばかり。
このお菓子というのが、見たことのないようなお菓子ばかりで、
おっぱいの形をしたチョコとか、これとセット(?)になるとかいう、
「開運キャンデー」というのもあって、こちらはキャンデーの形が「チ○コ」になっていた。
恐らく、タイの業者が、タイ人観光客向けに「日本風」グッズを作って、売りつけているのだろうと想像。味見してみなかったので、味のほどはわからなかったが、値段も手頃で結構買っている人が多かったようだ。
2泊3日駆け足でまわるうちに、ツアーの人々とも仲良くなった。月曜日から仕事のある我々は、今日でお別れ。最後に福岡で別れたときは、みんなでタクシー乗り場まで見送ってくれた。
夫と愚息は奈良に戻り、私一人、職場に戻る。明日からまた仕事。疲れ切った週末だけど、楽しかった。毎年、この季節になると酷暑のタイから逃れ桜を見に来る友人たちの接待で追われる。私たちはこれをタイ人の「熱暴走」と呼んでいるのだが、タイ人に振り回されるのは結構楽しかったりする。
ツアーのことばかり書いて、友人P氏のことはすっかり忘れていたのだが、
知り合って以来、連れ歩く彼女が頻繁に代わって、いつになったら落ち着くのだろうと
思っていたのだが、どうやら今回で決まりのようだ。元気いっぱいの彼女に完全に仕切られている。でもすごく幸せそうで、こちらもほっとする。満開の桜の下で、写真を取り合う姿はしあわせそのものだった。
写真の人たちは、ツアーに参加していた人たちで、友人P氏ではありません。念のため。
夫の友人は南タイの人。夫と同年代なのだが、まだ独身。一回り以上若いガールフレンドと一緒に九州を回るツアーに参加した。久しぶりに会う友人なので、仕事を調整して家族で九州に向かった。大分でツアーに合流。夫の友人P氏とそのガールフレンドが参加したツアーは、30名ほどのタイ人客からなっており、その多くはP氏と同じ南タイの人々。カルーセル麻紀にクリソツのガイドさんもタイの人。日本人は運転手さんと我々だけ。結局、このツアーに2泊3日同行することになった。
最初の訪問地は別府温泉。我々も別府に行くのは初めて。どんなとこやろと思っていたのだが、行ってみると、日本人は少数で、観光客の大半は、タイの他、韓国・中国という感じ。「温泉」というより「onsen」と表記するほうがぴったりくる。何というか、近未来的国籍不明観光地だった。
翌日に向かった熊本城や水前寺公園でも、本当に韓国からの観光客だらけで、驚いた。
奈良も観光地なので、外国からの観光客は多いが、欧米の観光客も多いせいか、観光場所が拡散しているせいなのか、特定の国々が突出して目立つというあまりないように思う。
というわけで、アジアンな都市・別府と熊本をタイ人ツアーと一緒に回るという希有な経験をしてきた我々なのである。
夫のタイでの友人は、なぜか南タイ出身者が多い。南タイの人は、地域的連帯感が強く、タイに住んでいるときも、仲間を連れてしょっちゅう遊びに来る。それで自然に知り合いに南タイ出身者が多くなっていく。他の地域のタイ人に言わせると、南タイ人気質というのがあって、政治好き・議論好きで、ズケズケとした物言いでちょっと図々しいというようなことらしい。対応がおだやかで日本人並みに「建前と本音」に乖離のあるタイ人から見ると、こういう南タイ人気質はしんどい、と言う。でも、我々のような外国人から見ると、こういう南タイ人気質は、こちらも気をつかわなくて良いし、すごく楽だ。慣れるとすごくつきあいやすい人たちだと思う。
ただ、今回九州を一緒に旅した南タイの人たちは、そういうイメージからかけ離れた大人しい人たちで、バスの中でもとても静かだった。都市の中間層以上の人たちが多かったからかも知れないが。
ところで、タイ人の観光を見ていておもしろかったのは、日本人のツアーみたいに日程を詰め込まないところである。1日に回る観光地は多くない。せいぜいで2~3カ所。それをゆっくりゆっくり回る。団体行動は苦手みたいで、観光地につくとてんでばらばらに観光し、おみやげ物屋さんを回りつくし、それでいて集合時間にはなんとなくみな戻ってきている。ホテルでも、ロビーで明日の予定を確認する人々、さっさと部屋に入る人々、それぞれ超マイペース。感心してしまった。
超マイペースで思い出したのだが、タイ人ガイドさんのマイペースぶりもすごかった。
ゆっくりペースの観光で、予定はどんどん後に倒されていく。観光地を一つキャンセルしてみたり、食事時間をその場で早くしたり遅くしたりするので、博多もんの運転手さんとしょっちゅう言い合いになっていた。日本語のわからないタイ人たちは悠々としたものだが、我々は何度もはらはらさせられてしまった。後で運転手さんに聞いたのだが、食事するレストランや宿なども、すべてタイの代理店の方で決めてくるのだそうだ。なので、長いこと観光バスの運転手をしている人でもまったく聞いたことのないレストランを指定され、駐車場所がなくてあわてることもしばしばだとか。熊本に行く途中でよったトンカツ専門レストランでは、全員エビフライ定食、熊本での夕食は、だだ広いチャンコ料理屋で、日本人の観光ツアーだったらまず寄らないところなのだそうだ。恐らく、タイ側としては、タイ人にもなじみのある食べ物である「天ぷら」「刺身」「しゃぶしゃぶ」などを網羅した食事を提供したいという思惑があるだろう。途中で気づいたのだが、豚肉が出る料理の時は、さりげなく別テーブルが用意されている。忘れていたが、南タイにはイスラム教徒の人も多い。恐らくこのツアーにもイスラム教徒の人が混じっているのだろう。トンカツ屋での全員エビフライには、こんな事情も絡んでいると想像。こういうところ、日本人にはわかりづらいタイ側の配慮なんだろう。
観察するに、別府や熊本にアジア諸国からの観光客が多くなってきたのは、ごく最近のことらしい。なので、対応する人々、バスの運転手さん、レストランやホテルで働く人々には、とまどいも多いようだ。旅行中なんどか運転手さんの愚痴めいたことを聞かされたし、レストランでも、こちらが日本人だとわかると、従業員の人がほっとしたように「ああ、日本人の方ですか」と話しかけてくる。関西人から見ると、九州の人は人なつこくて気だてがよいという感じなのだが、それでも言葉が通じない外国人相手ではたいへんなのだろうと勝手に想像してしまった。九州の人、頑張ってください。
ところで、タイ人ツアーならでは、と感心したことがもう一つあった。
バスの中にいると、ひっきりなしに食べ物が回ってくる(笑)。
タイから持ってきた物もあるし、みやげ物屋で買ったものもある。
とにかく何か食べているという感じだった。
それから、車内販売みたいなのもあって、ツアーを計画したタイの旅行代理店の
「特選日本おみやげリスト」みたいなのが客に配られる。
漢字模様の湯飲みとか味付けのり以外は、これも「日本風」のお菓子ばかり。
このお菓子というのが、見たことのないようなお菓子ばかりで、
おっぱいの形をしたチョコとか、これとセット(?)になるとかいう、
「開運キャンデー」というのもあって、こちらはキャンデーの形が「チ○コ」になっていた。
恐らく、タイの業者が、タイ人観光客向けに「日本風」グッズを作って、売りつけているのだろうと想像。味見してみなかったので、味のほどはわからなかったが、値段も手頃で結構買っている人が多かったようだ。
2泊3日駆け足でまわるうちに、ツアーの人々とも仲良くなった。月曜日から仕事のある我々は、今日でお別れ。最後に福岡で別れたときは、みんなでタクシー乗り場まで見送ってくれた。
夫と愚息は奈良に戻り、私一人、職場に戻る。明日からまた仕事。疲れ切った週末だけど、楽しかった。毎年、この季節になると酷暑のタイから逃れ桜を見に来る友人たちの接待で追われる。私たちはこれをタイ人の「熱暴走」と呼んでいるのだが、タイ人に振り回されるのは結構楽しかったりする。
ツアーのことばかり書いて、友人P氏のことはすっかり忘れていたのだが、
知り合って以来、連れ歩く彼女が頻繁に代わって、いつになったら落ち着くのだろうと
思っていたのだが、どうやら今回で決まりのようだ。元気いっぱいの彼女に完全に仕切られている。でもすごく幸せそうで、こちらもほっとする。満開の桜の下で、写真を取り合う姿はしあわせそのものだった。
写真の人たちは、ツアーに参加していた人たちで、友人P氏ではありません。念のため。
#
by yamato1724
| 2008-04-06 20:00
| タイ
開票なしの当確報道について
今週の日曜日は、大阪府知事選。
奈良県民の私には直接は関係のないことだけれど、
関西地域の中心である大阪の知事選挙でもあり、
橋下弁護士というテレビでもお馴染みの著名人が、すったもんだの末(?)立候補したこともあって、どうなるのかと注目していた。
で、投票を締め切った夜の9時ちょうど、「どうなったかな?」と思い、NHKにチャンネルを合わせてみる。
そしたら、なんと、すでに橋下氏に「当確」が出ている・・・( ゚Д゚)ウッウー!
一瞬、ポカーンとする。
えっ??開票は???
なんと、開票はまだ全然始まっていないのに、「当確」なのだ。
しばらくしてようやく分かってきた。
つまり、
NHKが投票所で出口調査を行い、
それを統計的に分析すると、
橋下氏の圧勝という結果が導き出された、
ということらしい。
そうだったのか。
でも、
確かに、統計的にはそれで正しいのかも知れないけれど、
まったく開票が始まっていないのに、
「当確」が出て、
しかも、
「橋下氏圧勝」ということで、
ご本人にインタビューが行われ、
解説委員の人がこれまでの選挙を振り返ったコメントなどを述べている。
それどころか、ライバル候補者に対し、
「敗因」についてインタビューまで行ったりしている。
しかし、繰り返しになるが、
開票はまだ全く始まっていないのだ。
これって・・・・どうなんだろう。
確かに、出口調査をある程度の数こなして、
統計学的に分析をかけたら、誰が当選するのか、分かってしまうのかも
知れないのだが、なんだかすごく味気ない。
例えば、投票締め切りの5分前に投票所に駆け込んで投票した人は、
5分後には、結果が分かってしまうわけだ。脱力しないのかな。
昔は、各開票所前に中継が出て、開票結果をリアルタイムで伝えたりして、
速報をわくわくしながら見守っていたのだが、今回はそんなこともなく、
締め切りとともに、すでに一方は「圧勝」他方は「敗北」前提で話が進んでいる。
せめて「一部でも開票が進むまでコメントを差し控えたい」という話でもあるのかな、と思ったけれど、そんな発言もなかった。ちょっと投票所に足を運んだ大阪府民が気の毒になってしまった。だって、これなら、別に投票しなくても、任意抽出した有権者への事前調査で選出しても良かったんじゃね?って思えてくるんだもの。
国政選挙での、必要以上に「お祭り騒ぎ」にしようとするマスメディアの姿勢もイヤだけれど、「投票」って、国民の義務であり権利でもある大切な行動だろう。せめて数%でも開票が終わってから、結果出せないものなのかなあ。もう少し、有権者の投票行動を尊重して欲しいと思うのは、私だけ?
奈良県民の私には直接は関係のないことだけれど、
関西地域の中心である大阪の知事選挙でもあり、
橋下弁護士というテレビでもお馴染みの著名人が、すったもんだの末(?)立候補したこともあって、どうなるのかと注目していた。
で、投票を締め切った夜の9時ちょうど、「どうなったかな?」と思い、NHKにチャンネルを合わせてみる。
そしたら、なんと、すでに橋下氏に「当確」が出ている・・・( ゚Д゚)ウッウー!
一瞬、ポカーンとする。
えっ??開票は???
なんと、開票はまだ全然始まっていないのに、「当確」なのだ。
しばらくしてようやく分かってきた。
つまり、
NHKが投票所で出口調査を行い、
それを統計的に分析すると、
橋下氏の圧勝という結果が導き出された、
ということらしい。
そうだったのか。
でも、
確かに、統計的にはそれで正しいのかも知れないけれど、
まったく開票が始まっていないのに、
「当確」が出て、
しかも、
「橋下氏圧勝」ということで、
ご本人にインタビューが行われ、
解説委員の人がこれまでの選挙を振り返ったコメントなどを述べている。
それどころか、ライバル候補者に対し、
「敗因」についてインタビューまで行ったりしている。
しかし、繰り返しになるが、
開票はまだ全く始まっていないのだ。
これって・・・・どうなんだろう。
確かに、出口調査をある程度の数こなして、
統計学的に分析をかけたら、誰が当選するのか、分かってしまうのかも
知れないのだが、なんだかすごく味気ない。
例えば、投票締め切りの5分前に投票所に駆け込んで投票した人は、
5分後には、結果が分かってしまうわけだ。脱力しないのかな。
昔は、各開票所前に中継が出て、開票結果をリアルタイムで伝えたりして、
速報をわくわくしながら見守っていたのだが、今回はそんなこともなく、
締め切りとともに、すでに一方は「圧勝」他方は「敗北」前提で話が進んでいる。
せめて「一部でも開票が進むまでコメントを差し控えたい」という話でもあるのかな、と思ったけれど、そんな発言もなかった。ちょっと投票所に足を運んだ大阪府民が気の毒になってしまった。だって、これなら、別に投票しなくても、任意抽出した有権者への事前調査で選出しても良かったんじゃね?って思えてくるんだもの。
国政選挙での、必要以上に「お祭り騒ぎ」にしようとするマスメディアの姿勢もイヤだけれど、「投票」って、国民の義務であり権利でもある大切な行動だろう。せめて数%でも開票が終わってから、結果出せないものなのかなあ。もう少し、有権者の投票行動を尊重して欲しいと思うのは、私だけ?
#
by yamato1724
| 2008-01-30 10:31
年頭の目標を今頃述べてみる
この間からずっと考えていることがある。
何が、って今年の達成目標である。
正月にkukuman氏のブログを拝見していたら、
なんときちんと今年の目標が整理されて述べてある。
「スゴイっ!エライっ!!」と感動した私は、早速自分も
今年の目標をブログに書き込もうとした。
しかし、いざ書き出そうとすると、思いつかないのだ。
情けない。小学校の頃は、毎月の達成目標を考えることと
間取り書きが大好きだったのに・・・。
というわけで、今まで、ブログの更新を気にしつつも、
年頭の目標を考えつくべく、ウンウン唸っていた。
年頭の目標は考えつかないけれど、なぜ目標を考えつかないのか、
ということは分かっている。それは、忙しすぎるからなのだ。やりたいことは多々あれど、年頭の目標をたてたところで、自分の時間がどれくらい割けるのか、かなり悲観的な状況だ。仕事の手を抜いたりすることはないけれど、仕事への情熱などはっきり言ってない。なんというか、ルーティーンワーク化して、作業のひとつひとつに気持ちを込めているヒマもない。淡々と眼前の仕事をこなす日常。同僚は、「yamatoさん、疲れているんですよ。ここんとこ、仕事立て込んでいるし。時間の余裕が出来たら、またヤル気出るって。」って言うのだけれど、仕事の量は増えることはあっても減ることはないだろう、ってみんな分かっているのだ。
ああ、アカン。愚痴を言うつもりはなかったのだけど。
そうだ、愚痴を言わない、というのを今年の達成目標にしようかな。
いや、でもそれって、あまりにも後ろ向きじゃね??
高い達成目標に向かってひたすら頑張るのが日本人の生き方なのではないのかっ!
というわけで、yamatoひたすら考えました。
今年の目標はこれで行きます。
(1) 出来ない仕事ははっきりNoと断る。出来る仕事は後回しにせずに、今すぐやる。
で、これで作った時間的余裕を以下の目標に振り分ける。
(2)資格試験を受けてみる。英語でもタイ語でも、IT関連の資格でも良い。今まで中途半端なレベルで放置していた仕事上のスキルの一つでも、自分の能力の位置をはっきりさせる。
(3)虫歯をぜんぶ治す。
う〜ん。とりあえず(3)はナントカなりそうだw
何が、って今年の達成目標である。
正月にkukuman氏のブログを拝見していたら、
なんときちんと今年の目標が整理されて述べてある。
「スゴイっ!エライっ!!」と感動した私は、早速自分も
今年の目標をブログに書き込もうとした。
しかし、いざ書き出そうとすると、思いつかないのだ。
情けない。小学校の頃は、毎月の達成目標を考えることと
間取り書きが大好きだったのに・・・。
というわけで、今まで、ブログの更新を気にしつつも、
年頭の目標を考えつくべく、ウンウン唸っていた。
年頭の目標は考えつかないけれど、なぜ目標を考えつかないのか、
ということは分かっている。それは、忙しすぎるからなのだ。やりたいことは多々あれど、年頭の目標をたてたところで、自分の時間がどれくらい割けるのか、かなり悲観的な状況だ。仕事の手を抜いたりすることはないけれど、仕事への情熱などはっきり言ってない。なんというか、ルーティーンワーク化して、作業のひとつひとつに気持ちを込めているヒマもない。淡々と眼前の仕事をこなす日常。同僚は、「yamatoさん、疲れているんですよ。ここんとこ、仕事立て込んでいるし。時間の余裕が出来たら、またヤル気出るって。」って言うのだけれど、仕事の量は増えることはあっても減ることはないだろう、ってみんな分かっているのだ。
ああ、アカン。愚痴を言うつもりはなかったのだけど。
そうだ、愚痴を言わない、というのを今年の達成目標にしようかな。
いや、でもそれって、あまりにも後ろ向きじゃね??
高い達成目標に向かってひたすら頑張るのが日本人の生き方なのではないのかっ!
というわけで、yamatoひたすら考えました。
今年の目標はこれで行きます。
(1) 出来ない仕事ははっきりNoと断る。出来る仕事は後回しにせずに、今すぐやる。
で、これで作った時間的余裕を以下の目標に振り分ける。
(2)資格試験を受けてみる。英語でもタイ語でも、IT関連の資格でも良い。今まで中途半端なレベルで放置していた仕事上のスキルの一つでも、自分の能力の位置をはっきりさせる。
(3)虫歯をぜんぶ治す。
う〜ん。とりあえず(3)はナントカなりそうだw
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by yamato1724
| 2008-01-27 18:24
| 祝!ブログの節目
段々いよいよ益々不定期更新になってきましたが頑張ります
by yamato1724
S | M | T | W | T | F | S |
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